海上工事には、震災や暴風雨から海岸線の侵食を防止する護岸工事、一般港湾や漁港における各種機能の強化整備工事、さらには海上に大規模な土地スペースを新たに造る人工島やメガフロートの建設工事などさまざまなものがあります。
一般的に海上工事は、波浪や風の影響を受け易い特殊な環境下で行われるため、陸上工事とは比較にならない困難な作業となり、工事に使われる作業船にも高度な作業性、安全性、耐久性、快適性等の機能が求められています。
その中の各種港湾工事において近年、クレーン作業では防波堤工事に使われているケーソンやテトラポッド等の消波ブロック及び各種ブロックが大型化傾向にあり、また重量物だけでなく軽量物でも迅速にかつ精度良く安全に作業を行えるために、大きな巻上ラインプルで速いフック速度や、操作性の改善、そして多機能な運転操作とがより必要とされてきています。 バケット作業においては、高速動力巻下げと施工精度の向上等が望まれていました。
また工事動向の先行き不透明感が強まる中、クレーン作業と直巻力を要するバケット作業・砕岩作業に対して1台で対応が可能な多目的作業船のニーズが、従来にも増して高まってきております。
当社ではこれらのニーズに対応するべく、操作性の向上と多機能な操作の織り込みを可能とする巻上油圧駆動方式で、グラブ直巻25t及び45tのラインプルを備えた全油圧式多目的作業船を開発致しました。
これにより現在主流である機械式巻上装置(トルクコンバータ駆動)において課題であった微操作性、軽荷重操作性、応答性を大幅に改善いたしました。加えて、主巻・補巻同時作業対応の過負荷防止装置や、新機能である主巻・補巻両フックの巻上/巻下同期制御、及び水平引込・鉛直地切制御の開発装備により、作業の安全性、機能性、機動性を大幅に向上させた最新鋭の新世代多目的作業船を完成致しました。 |