
コベルコクレーン株式会社の新着情報一覧 > 350トンづりクローラクレーン『SL4500J-350』の開発・販売について
2009年04月13日
コベルコクレーン株式会社
〜優れた輸送・組立性能とパワフルなクレーン能力を持つ大型クローラクレーン SLシリーズ第二弾〜
コベルコクレーン株式会社(本社:東京都品川区 社長:丹野 宜弘)は、最大つり上げ能力350トンの全油圧式クローラクレーン『SL4500J-350』を開発し、5月1日より国内向けに販売を開始いたします。
今回開発した『SL4500J-350』は、2007年10月に販売開始した500トンづりクローラクレーン「SL6000J-500」に続く、大型クローラクレーンのグローバル機第二弾であり、オフロード法適合エンジンの搭載はもちろん、「SL6000J-500」でご支持をいただいた分解・輸送性能をさらに進化させた商品です。
近年、日本国内においては、耐震構造やモジュール構造の進化によって建築物の構成部材が大型化・重量化の傾向にあり、工場や倉庫、スタジアムなどの建築物やビルの大型化も進んでいることから、優れた分解、輸送性能と、より高いクレーン能力の両方を併せ持つ大型クレーンが求められています。
当社は、これらのニーズに応えるべく、大型クレーンの更なるラインナップ強化とカスタマーサポートの一層の充実に努め、お客様の期待に応えて参ります。
販売価格および販売目標台数は以下の通りです。
商品名 | SL4500J-350 |
最大つり上げ能力 | 350トン × 6.0m |
販売価格 | 52,200万円(クレーン仕様72m、特殊ブーム付の場合) |
販売目標台数 | 15台/年 |
販売開始時期 | 2009年5月1日 |
『SL4500J-350』は、当社の従来機300トンづりクローラクレーン「マスターテック7300」の上位機種にあたる、最大つり上げ能力350トンのニューモデルです。分解・輸送性能、組立性能の向上とともに、近年の建築物の大型化を踏まえ、クレーン仕様では大型化・モジュール化する部材、特に低層部でのクレーン能力の向上、ラッフィングジブ仕様ではマンションなどの高層化を踏まえ、高揚程時の能力向上が課題となりました。
今回、当社では旋回フレーム、ラチスブームなどの各ユニットでSLシリーズ独自の新構造を採用、高い強度の確保と軽量化を併せて実現することにより、輸送性能を高めながらつり上げ能力も向上することが可能となりました。加えて、分解・組立・輸送性を改善するために、ブーム搭載型巻上ウインチ、薄型カウンタウエイトなどの分解ユニット構造を採用しました。
様々な作業を想定した能力設定、スムーズな操作機能、安全機能、耐久信頼性など、当社オリジナルの機能・機構はもちろん継承しております。
項目/仕様 |
クローラクレーン |
ラッフィングジブ | |
---|---|---|---|
最大つり上げ荷重 t × m |
350×6.0※1 / |
80×16.0 |
|
ブーム長さ m |
24〜72 |
30〜60 |
|
48〜96(ロング) |
|||
ジブ長さ m |
- |
24〜60 |
|
- |
60+60 |
||
ロープ速度 |
主巻 巻上・巻下 m / min |
* 110〜3 |
|
補巻 巻上・巻下 m / min |
* 110〜3 |
||
ジブ起伏 巻上・巻下 m / min |
- |
* 30〜2 |
|
ブーム起伏 巻上・巻下 m / min |
* (2×20)〜2 |
||
旋回速度 min-1{rpm} |
* 1.2{1.2} |
||
走行速度 km / h |
* 1.0/0.6 |
||
作業時質量(基本姿勢) t |
310 |
324 |
|
接地圧(基本姿勢) kPa{kgf / cm2} |
134 |
140 |
|
登坂能力(tanθ) %(度) |
20%(11.3) |
||
定格ラインプル kN{tf} |
137{14} |
||
エンジン |
名称 |
日野 E13C-UV |
|
定格出力 kW / min-1 |
320/2,000 |
||
ワイヤロープ |
主巻
|
成形ナフレックス φ28mm×660m |
|
補巻
|
成形ナフレックス φ28mm×280m※2 |
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ブーム
|
IWRC 6×WS(31) φ28mm×530m |
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ジブ
|
IWRC 6×WS(31) φ26mm×300m |
※1印は特殊ブーム装着時の値です。
※2印は特殊ブーム装着時は660mです。
各ロープ速度はドラム1層目での値です。
*各作業速度は軽負荷の時の値であり、負荷により速度の変動があります。
単位は国際単位系のSI単位で、{ }内は従来表示です。
以上