クローラクレーン『BM1500G』の開発・販売について
~本格基礎土木仕様のベースマシン~
コベルコクレーン株式会社(本社:東京都品川区 社長:塚本晃彦)は、本格基礎土木向けクローラクレーン『BM1500G(型式BM1500G)』(最大つり上げ能力150トン)を開発し、8月1日より国内向けに販売を開始いたします。
今回開発した『BM1500G(型式BM1500G)』は、昨今の建設業界において、より安全に余裕を持ってハンドリングでき、より大きなパワーを持つハンマーグラブ作業などを行える重作業用クレーンのニーズが高まるなか、国内最大の基礎土木ベースマシン※1として誕生いたしました。
3,000mm全旋回ハンドリングが可能な本格150t仕様であり、ビルや橋などの再開発現場で活躍することが期待され、また排出ガス2011年規制適合エンジン搭載はもちろんのこと、コベルコクレーン独自開発の省エネシステムを搭載しております。
当社は、今後もクローラクレーンの一層の充実に努め、お客様のニーズにお応えして参ります。
販売価格および目標販売台数は以下の通りです。
機種名 | BM1500G |
型式 | BM1500G |
最大つり上げ能力 | 150t×5.0m |
販売価格 | 17,500万円 |
販売目標台数 | 12台/年 |
販売開始時期 | 2015年8月1日 |
<備考>
※1 基礎土木作業において重要視されるのは単純な最大つり上げ能力ではなく、作業半径8~15mの実作業域でのつり上げ能力、ウインチ力です。最大のつり上げ能力で評価する場合には、国内最大の既存機種は150t吊りの他社機種があり、その点では『BM1500G』も同等能力となります。ただし、『BM1500G』は上下部とも1クラス上のものを使用しているため、前述の基礎土木実作業領域に関しては『BM1500G』が国内最大機種となります。なお、世界最大のつり上げ能力は300tですが、日本国内での工法には合わないため、国内での販売実績はありません。日本の基礎土木機は杭のサイズに応じて大型化してきましたが、輸送性の問題からこれ以上大型化することはないと考えております。
『BM1500G』
※ハンマーグラブは使用イメージです。
<『BM1500G』の主な特長 >
1.本格150tクラスの性能
■最大定格総荷重:150t×5.0m
■ブーム長さ:18.3m~61.0m
2.基礎土木向けパワー搭載
■3,000mm全旋回ハンドリング可能 81.8t×9.0m(30.5mブーム時)
■大馬力エンジン搭載(271kW/1850min-1)
■合流回路搭載
高負荷でのウインチ巻上げ速度が速く、バケット作業に適しています。
■200tクラスのブームを採用
強度上、余裕を持った作業が可能です。
■15.5tの高ラインンプル
3.燃費向上とCO2削減で地球にやさしいクレーンを実現
■3つの機能を併せ持つ『Gモード』搭載
◎待機時のエンジンストップを自動で行う「オートアイドルストップ(AIS)」
◎エンジンの回転数を上げずに最高ラインスピードを可能にした「Gウインチ」
◎エンジンの回転数を制御しながらウインチ速度を変えず、同じ仕事をしながら燃費改善効果が得られる「Gエンジン」
■排出ガス2011年規制適合エンジン搭載
◆クローラクレーン『BM1500G』主要諸元]