クローラクレーン『SL6000J』『SL4500J』の開発・販売について

～組立・輸送性能、クレーン性能向上と環境・規制対応エンジン搭載でSLシリーズがさらに進化～

コベルコクレーン株式会社（本社：東京都品川区　社長：塚本晃彦）は、全油圧クローラクレーン『SL6000J』（最大つり上げ能力500 トン）および、『SL4500J』（最大つり上げ能力350 トン）を開発し、5月1日より国内向けに販売を開始いたします。

今回開発した『SL6000J』『SL4500J』は、『SL6000J-500』『SL4500J-350』のモデルチェンジ機であり、排出ガス2011年規制適合エンジンの搭載で環境に配慮しています。快適で使いやすいキャブとモニタの導入、輸送性能・クレーン性能向上で、進化したSLシリーズとして現場での高稼働が期待できます。

近年大型クローラクレーンには、環境・安全への配慮、稼働率の向上などのニーズが時代とともに増えております。当社は、これらのお客様のニーズに応えるべく、クローラクレーンの更なるラインナップ強化とカスタマーサポートの一層の充実に努め、お客様の期待に応えて参ります。

販売価格および目標販売台数は以下の通りです。

機種名	SL6000J	SL4500J
型式	SL6000J-2	SL4500J-2
最大つり上げ能力	500t×8.3m	350t×8.3m
販売価格	77,000万円（スタンダード・クレーン仕様・基本ブームの場合）	52,200万円（クレーン仕様72m ・特殊ブーム付の場合）
販売目標台数	10台/年（国内外）	15台/年（国内外)
販売開始時期	2013年5月1日	2013年5月1日

＜『SL6000J』『SL4500J』の主な特長　＞

１．排出ガス2011年規制適合エンジンを搭載

○エンジンに「DPR^※1」を採用したことによって、排ガスをクリーンに保ち、規制にも適合しています。

○低騒音型建設機械の基準値をクリアし、グリーン購入法に適合するなど、環境に配慮したクレーンです。

2． 輸送・組立、さらに管理もシンプルになる、コベルコならではのアイディア

■　輸送幅3,000㎜、分解輸送質量32t以内にこだわった分解

エンジンの大型化などの影響の中、大型機でありながら、独自の軽量化・ダウンサイズと効率的な機器配置で、輸送幅3,000㎜・分解輸送質量32t以内に収めています。

■効率的な輸送をアシストする様々なアタッチメントと機能を採用

従来の機能に、新型カウンタウエイト、リンクタイプペンダント（SL6000J）、リービングウインチ新システム、などが新たに加わり、より一層効率化がはかれます。

■各仕様間でブームを共有できる構成により、組み替え時の手間と費用、保管、輸送のコストまで低減します。また、各中間ブームは1種類ずつで構成され、組立・管理が容易にできます。　

3． 多様な仕様と機能で様々な現場に応えます

■それぞれの現場で柔軟に対応できる仕様

SL6000Jでは、スタンダード、ヘビーリフト、スーパーヘビーリフト（以下SHL）を設定。

両機種ともに、クレーン、ロング、ラッフィングジブ、ヘビー固定ジブの仕様まで揃えた多様な仕様をご用意しております。

■接地圧の低いSHLパレットウエイト

SL6000Jに今回新たに設定されたSHL。接地圧137kPa{1.4kgf/c㎡}のSHLパレットウエイトは、地盤養生を低減できるので、組立の手間を軽くします。

4． 安全と心地よさへの配慮

■新デザインキャブ

○キャブ内の空間も広くなり、無駄のないレイアウトで使いやすさと心地よさを実現した、新しいキャブです。

○長時間の高揚程作業も快適にできる、キャブチルト機能付きです。

■直感的な操作を可能にするタッチパネルのMLモニタ

　　ピクトグラムの導入と、強化したクレーンの状態認識でわかりやすいモニタです。

5． 機能的なデザイン

　　　街に溶け込み威圧感のないデザインと、細部へのこだわりをかたちにしました。

※1　DPR：Diesel Particulate active Reduction system PM（粒子状物質）を燃焼させて排ガス浄化性能を再生させるシステムです。

◆『SL6000J』主要諸元

　各ロープの速度はドラム1層目での値です。

　*印の速度は軽負荷の時の値であり、負荷により速度の変動があります。

　*１印のラッフィングブーム＋ジブ長さには、12m中間HLマストが必要です。

　*2印の質量にはパレットウエイト質量は含んでおりません。

　単位は国際単位系のSI単位で、{　}内は従来表示です。

◆『SL4500J』主要諸元

　*印の速度は軽負荷の時の値であり、負荷により速度の変動があります。

　単位は国際単位系のSI単位で、{　}内は従来表示です。

以上