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コベルコクレーン株式会社のニュースリリース

2010年9月16日
株式会社神戸製鋼所
コベルコクレーン株式会社

 

クローラクレーン事業の中国進出(合弁会社設立)について

 

〜日本のクローラクレーンメーカーとしては、初の中国での現地生産〜
〜油圧ショベル、クローラクレーン双方について、中国、インドでの生産体制を確立〜

 

株式会社神戸製鋼所(以下:神戸製鋼)のグループ会社(100%出資)であるコベルコクレーン株式会社(本社:東京都品川区、 社長:藍田 勲、 以下;コベルコクレーン)は、世界最大のクローラクレーン市場(世界の総需2500台の内、中国は700台)を形成している中国市場への取り組みを強化するため、クローラクレーンの中国での現地生産を開始することを決定しました。現地生産にあたっては、中国の建設機械メーカーである四川成都成工工程机械股份有限公司(董事長:楊 建川、以下;四川成工)と共同で、生産販売に関する合弁会社『成都神鋼起重机有限公司』を本年10月に設立します。今回設立する新工場の投資額は20億円で、2012年8月から生産を開始し、2015年には、中国市場における需要の約7%にあたる年間80台の生産を目指します。

 

これにより、神戸製鋼グループは、巨大市場である中国とインドの双方で、油圧ショベル(コベルコ建機が生産販売)とクローラクレーンを生産する世界で初めてのメーカーとなります。両市場で期待される建設・土木需要や新エネルギー投資向け案件を取り込むことで、更なる事業拡大を図っていきます。

 

コベルコクレーンは、クレーンの主力機種であるクローラクレーンの分野では、国内で約50%のシェアを持つトップメーカーであり、世界でもトップクラスの約17%のシェアを有しています。中国の新工場は、同社にとって、先般進出を決定したインドに続く2つ目の海外生産拠点であり、また、日本メーカーとしては初めてのクローラクレーンの生産拠点となります。

 

中国における事業パートナーである四川成工は、同じ神戸製鋼グループのコベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:小谷 重遠、以下;コベルコ建機)の油圧ショベル事業に関する長年のパートナーであり、「コベルコ流のものづくり」に深い理解があります。また、中国メーカーが台頭している市場へ本格進出する上では、投資を抑えながら、速やかに市場に参入する必要があり、四川成工の協力が不可欠と判断し、合弁に至ったものです。

 

新会社の設立予定地は、四川省成都市成都経済技術開発区に位置し、2011年に四川成工が移転し新工場を建設する予定地に隣接しています。 また、コベルコ建機の生産合弁会社である成都神鋼建設機械有限公司(以下;CKCM)にも隣接しています。四川成工とCKCMの隣接地に新工場を建設することで、物流面や情報の共有化が可能となり、グループでの経営の効率化が期待できます。

 

世界のクローラクレーン市場は、2008年秋の金融危機を契機に、一時的に需要が低迷しましたが、現在中国におけるクレーン市場は、急速に進むインフラ投資等を背景とした旺盛な需要に支えられ、順調に伸びてきており、今後も中長期的な需要拡大が見込まれています。特に、四川省が位置する内陸部では、拡大延長が決まっている「西部大開発」と銘打った大地域区画の開発事業が進行しています。 今後、更なる需要拡大が期待される中国市場において、得意とする250トンを中心とした大型機種をターゲットとし、現地生産によるメリットを最大限に生かしながら、需要家のニーズに迅速に対応していきたいと考えています。

 

神戸製鋼グループは、本年4月に策定した中長期経営ビジョン『KOBELCO VISION “G”』の中で、積極的なグローバル展開により、売上高に占める海外比率を、2009年度の約33%から50%程度に高めることで、収益拡大を図っていく方針を掲げています。特に中国やインドなど巨大市場でのプレゼンスの確立は、喫緊の課題であると考えています。中国、インドでの現地生産による事業拡大は、クレーン事業にとって数年後に収益の柱の一つになることが期待できます。神戸製鋼グループのクレーン事業は、1953年の事業開始(当時は神戸製鋼本体の事業)以来、一貫して国内で集中生産することで、品質・技術を磨いてきましたが、グローバル市場で飛躍的な成長を図るため、為替リスクや関税障壁などの課題を乗り越え、今回、インドに引き続き現地生産に踏み切ることにしたものです。

 

 

<『成都神鋼起重机有限公司』の概要>

 

【社 名】

成都神鋼起重机有限公司
〔英文名〕 CHENGDU KOBELCO CRANES CO., LTD.

 

【本社所在地】

中華人民共和国成都経済技術開発区汽車城大道

 

【資 本 金】

20億円

 

【出資比率】

コベルコクレーン(株) 51%、四川成工 49%

 

【事業内容】

建設機械の製造、販売、サービス

 

【工 場】

敷地面積:約133,000㎡ 建屋面積:約6,900㎡
生産所掌:組立、製缶、塗装、出荷

 

【操業開始】

2012年8月

 

【売上高】

100億円(2015年)

 

【役員構成】

7名 (内 コベルコクレーン4名)

 

【従業員数】

300名(2015年)

 

 

<ご参考: 出資パートナーの概要>

【社 名】

四川成都成工工程机械股份有限公司

 

【本社所在地】

中華人民共和国成都市経済技術開発区洪河中路1号

 

【設立時期】

2001年10月30日

 

【資本金】

1.4億元

 

【売上高】

24億元(2009年)

 

【事業内容】

建設機械(主にホイールローダ)の製造・販売

 

【董事長】

楊 建川

 

【従業員数】

約3,000名

 

 

調印式の様子 各代表者による調印風景
調印式の様子 各代表者による調印風景
中国(上海)での基礎土木工事 中国(威海)での風力発電建設
中国(上海)での基礎土木工事 中国(威海)での風力発電建設

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