港湾向けラチスブームホイールクレーン『MK650』の開発・販売について
港湾荷役作業の効率化をもたらすコベルコ独自のホイールクレーン
コベルコクレーン株式会社(本社:東京都品川区 社長:塚本晃彦)は、港湾向けラチスブームホイールクレーン『MK650』(最大つり上げ荷重65 トン)を開発し、5月1日より国内向けに販売を開始いたします。
今回開発した『MK650』は、MK500のモデルチェンジ機であり、港湾荷役作業のための能力と機能、さらに機動性も向上させた、港湾向けラチスブームホイールクレーンです。MK500で実現した、ラチスブームの旋回体とホイール式のキャリアを融合させたクレーンがさらに進化しました。
当社は、お客様のニーズに応えるべく、コベルコ独自のアイディアで移動式クレーンのラインアップ強化とカスタマーサポートの一層の充実に努め、お客様の期待に応えて参ります。
機種名 | MK650 |
型式 | MK650 |
最大つり上げ能力 | 65t×3.0m |
販売価格 | 1億1,280万円 |
販売目標台数 | 12台/年 |
販売開始時期 | 2014年5月1日 |
『MK650(走行姿勢)』
※画像はリフトキャブ付きの特別仕様です。
<『MK650』の主な特長 >
1.港湾荷役作業のために進化したクレーン能力と機能
■港湾荷役に最適なクレーン能力
港湾荷役で頻繁に行われる作業半径の作業で、クラス最大級のつり上げ能力を発揮します。
■連続作業に強い
巻上回路に合流回路を採用し、主補同調性が向上しました。また、湿式ウインチはブレーキ力低下が少ないので、連続作業に向いています。
連続作業を行うときの課題だったヒートバランスも向上しています。
2.車検取得可能な特別仕様を用意
■リフトキャブ(特別仕様)
500tクラス内航船のハッチが視野に入る高さまでリフトアップするリフトキャブで作業視界が広がります。
■内装可能なリフティングマグネット用電源(特別仕様)
従来は本体外に付けていた電源を本体内に装着できます。装着状態で車検取得も可能です。
3.機動性が大幅に向上
■走行性能アップ
・最高速度40㎞/hで港内、港間の移動もスムーズです。
・特別仕様の最大重量でも車検取得可能です。
・国土交通省基本通行条件はD条件適合です。
■港湾に配慮
4軸化によって軸荷重を抑え、バース路面への負荷を軽減しています。また、ラフテレーンクレーンに採用している「ハイドロニューマチックサスペンション」によって、衝撃も緩和します。
■4つのステアリングモード
ノーマル、クラブ、クランプ、リアステのモードを搭載し、クランプモードでの最小回転半径は6.6mと、クラス最小です。
4.快適と安全
■港湾作業に配慮した快適キャブ
モニタ位置などを最適に配置し、港湾作業で重要な下方視界も良好です。
■メンテナンスに配慮
サイドレイアウトのエンジン、ウインチには調整不要な湿式ディスクブレーキを採用しているので、メンテナンスが容易です。
■環境にやさしい
エンジンはオフロード法2011年規制対応です。国土交通省指定低騒音型建設機械なので、周辺環境への配慮もしています。
主要諸元
型式 | MK650 | |
最大つり上げ能力 | 65t×3.0m | |
ブーム長さ | 5.6~33.0m | |
最大作業半径時定格総荷重 | 4.1t×30.1m | |
ロープ速度 | 主巻・補巻 | 120~3m/min |
ブーム | 72~2m/min | |
定格ラインプル | 68.6kN{7.0tf} | |
旋回速度 | 3.9min-1{3.9rpm} | |
作業時質量 | (基本姿勢) | 51t |
アウトリガ | 形式 | 全油圧H型 |
張出幅 | 7.46m | |
エンジン | 名称 | 日野E13C-VV |
定格出力 | 330kW/1,800min-1 | |
最高走行速度 | 40km/h | |
最小回転半径 | (4WS/8WS) | 11.7m/6.6m |
走行時寸法 | 全長 | 12,400㎜ |
全幅 | 3,070㎜ | |
全高 | 3,765㎜ | |
車両重量 | (走行時) | 40,940kg |
『MK650(作業姿勢)』
※画像はリフトキャブ付の特別仕様です。