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コベルコクレーン株式会社のニュースリリース

2009年7月21日
コベルコクレーン株式会社

 

70トンづりシティコンシャスクレーン『パンサーX 700』の開発・販売について

 

〜基本通行条件C条件、48mのロングブームでクレーン性能も充実したパンサーXシリーズ待望の第2弾〜

 

コベルコクレーン株式会社(本社:東京都品川区 社長:藍田 勲)は、最大つり上げ能力70トンのシティコンシャスクレーン※1『パンサーX 700(パンサーエックス 700)』を開発し、9月末より国内向けに新発売いたします。

 

今回開発した『パンサーX 700(パンサーエックス 700)』は、2008年6月に販売を開始した「パンサーX 250」の上位機種で、パンサーXシリーズの第二弾です。

 

今回当社は、「パンサーX 250」で確立した技術を活かし、エンジンを上部本体に搭載することでクレーン能力の維持と車体の軽量化を両立しました。車両総重量を40t未満に抑え、かつ1軸あたりの重量は、通行許可申請を行う際に、制限が少なくなる10t未満になっております。さらに、大型ラフテレーンクレーンでは初めて、ブーム先端が下がったスラントブームを採用し、4軸車でありながら従来の2軸車と同等の狭所進入性を実現するとともに、発進加速性とスムーズな変速動作が特長のHST(静油圧変速機)の採用により、大幅に走行性能を向上させております。

 

クレーン性能面では、構造最適化解析手法を用いて設計された新形状の48mブームを搭載し、クラス最長のブーム揚程を実現しております。

 

また、排ガス3次規制(平成18年度規制)適合エンジンの搭載はもちろんのこと、ご好評をいただいております、クレーン遠隔稼働管理システム『KCROSS※2』を標準搭載し、環境や安全への取り組みにも今まで以上に配慮しております。

 

当社は、ホイールクレーンのラインナップ強化と、カスタマーサポートの一層の充実に努め、ブランド力の強化を図るとともに、移動式クレーンのフルライナーとして、これまで以上に多様化する顧客ニーズに幅広く応えて参ります。

 

販売価格および販売目標台数は以下の通りです。

商品名 パンサーX 700
最大つり上げ能力 70トン × 2.3m
販売価格 9,600万円
販売目標台数 70台/年
販売開始時期 2009年9月末

パンサーX700

 

※1:シティコンシャスクレーン:
「荒れ地で使われるクレーン」という意味の「ラフテレーンクレーン」ではなく、
都市で使われるクレーンに相応しい名称として名付けた当社独自の名称。
※2:KCROSSのご利用には別途ご契約が必要です。

< 『パンサーX 700』の主な特長 >

 

1.走行性能の向上

○基本通行条件緩和により通行許可の取得が円滑化

4軸キャリヤと新しい構造設計により、車両総重量40t未満、軸重10t未満を達成。高いクレーン能力を維持しながら、基本通行条件・C条件に適合。時間制限なしで走行可能な道路の範囲を拡大することができるとともに、オペレータへの負担を軽減することにつながります。
※実際の道路走行に際しては、道路管理者の付する条件を遵守する必要があります。

○スラントブームの採用による走行性能の向上

ブーム先端が下がったスラントブーム(1989年神戸製鋼が開発)の採用により、全長は2軸車の従来機よりも355mm短く、ブーム突出量は約60%短縮。4軸車でありながら、従来機同等の狭所進入性を実現しています。スラントブームは、走行時前方視界の向上や、重心の低下による走行安定性向上にも大きく貢献しています。

○HST(静油圧変速機)による鋭い発進加速性と滑らかな変速動作

従来のラフテレーンクレーンのトランスミッションに比べて動力伝達効率に優れ、鋭い発進加速性と滑らかな変速動作を特徴とするHST(静油圧変速機)を採用。走行性能の向上を実現しました。

2.安定したクレーン能力

○クラス最長の最大主ブーム長さ48m

最新の構造最適化解析手法を用いて設計された新形状のブームの開発により、軽量化と長尺化を両立させ、クレーン能力を確保しながら48mのロングブームを搭載しています。これにより、15階建ての建て方作業に主ブームで対応することが可能です。

○ボックスフレームの採用による高い剛性

エンジンがキャリヤ側にないため、ロワフレームはシンプル化し、前後共に閉断面構造で高い剛性も実現しました。

○クレーン操作方式はリンク+油圧式でクレーン作業の効率アップ

リンク・ロッド式の手応えやリアクションの良さと、油圧パイロット式の軽快な操作性の両方のメリットを取り入れた新クレーン操作方式を採用しました。

3.ニーズに応える環境・安全対応

○HSTブレーキによる強力な制動力で、長い下り坂でも安心して運転ができます。

○スラントブームとカメラ類で走行時の視界性・安全性が向上しました。

○第3次排ガス規制適合エンジンを搭載しました。

○クレーン遠隔稼働管理システム『KCROSS』搭載により、安全作業と維持・管理コスト低減に貢献します。

○国土交通省低騒音型建設機械の認定値をクリアし、周囲への騒音に配慮しています。(指定申請中)

◆シティコンシャスクレーン『パンサーX 700』主要諸元

商品名

パンサーX 700
型式名 RK700
最大定格総荷重 主ブーム 70トン × 2.3m (14本掛け)
ジブ 4.1トン (1本掛け)
補助シーブ 5トン (1本掛け)
主ブーム長さ 9.50m〜48.00m
ジブ長さ 7.8m〜12.0m
フック最大地上揚程
(主フック/ジブフック)
49.4m/61.3m
最大作業半径 ブーム 34.0m(前方:40.0m)
ジブ 37.0m(前方:44.0m)
巻上ロープ速度 主巻(高速/低速) 187m / min(4層目) / 122m / min(4層目)
補巻 106m/min(2層目)
ブーム伸長速度 162sec/38.5m
ブーム上げ速度 62sec/0〜84°
旋回速度 1.9min-1{1.9rpm}
後端旋回半径 3,600mm
アウトリガ張出幅(H型) 7.6m/7.2m/6.6m/5.6m/4.3m/2.69m
ワイヤロープ 主巻 ユニロープ Φ18mm × 257m
補巻 IWRC 6 × Ws(26)c/o 難撚性 Φ18mm × 128m
最高走行速度 49 km / h
最小回転半径(前4輪操向/8輪操向) 11.2m/7.19m
エンジン 名称 日野E13C
定格出力 330kW/1,800min-1 {448PS/1,800rpm}
最大トルク 1,930N・m/1,300min-1 {197kgf・m/1,300rpm}
車両総重量 39,945 kg

 

以上

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