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コベルコクレーン株式会社のニュースリリース

2004年11月12日
コベルコクレーン株式会社

2004年9月中間期 決算概要について

【2004年9月中間期の概況】

 

 海外のクレーン市場は、堅調に推移する欧米、市場回復が鮮明に現れてきた東南アジア、加えて中東での市場伸長など、好調さを持続しています。更に、近年急拡大している中国のクレーン市場においても、電力不足を背景とした発電プラント建設向けなどが活況を呈しており、引き続き好調に推移しております。

 

 また、国内においても、クレーン市場は中古車の海外輸出等による国内ストック台数の調整、更新時期を迎えた機械の買い替えなどで需要が回復基調を呈しており、世界のクレーン市場は総じて需要拡大傾向にあるといえます。

 

 2004年4月にコベルコ建機(株)から独立し、クレーンの製販一体会社として新たに事業をスタートしました「コベルコクレーン(株)」は、このような需要環境の下、世界的なクレーン需要の拡大をとらえて、国内・海外すべての主要エリアで販売台数を大幅に伸ばすとともに、将来のグローバル展開および収益力拡大へ向けて事業基盤の整備に取り組みました。

 

  1. 米国マニトワック社へのクローラクレーンOEM供給開始による収益力の向上
  2. 中国における発電プラント建設向け大型クローラクレーンの販売拡大
  3. 欧州での販売エリア拡大及び中東・上海・シンガポールにおける販売サービス拠点の設置
  4. 需要回復をとらえた国内クローラクレーンの販売促進
  5. 急増する需要に対応した生産ライン統合による増産対応、生産性向上

 これらの取り組みにより、当期のクレーン新車販売台数(全クレーンメニューの総台数)は約170台を達成し、前年同期比で約3割の増加となりました(03年上期の新車販売台数は約130台)。
 特に北米、欧州ならびに中国における大幅な販売台数の拡大が、収益面でも大きく貢献しました。
 また、クローラクレーンにおいては、積極的なグローバル展開の推進により、海外売上比率(台数ベース)は、03年度上期の約30%から04年度上期に約70%へと拡大しました。

 これらの結果、鋼材を中心とした資材費高騰などの収益圧迫要因があるにも関わらず、コベルコクレーンとして初めて迎える2004年9月中間期(2004年4月〜2004年9月)は、黒字を確保することができました。

 

<2004年9月中間期の実績>

{単位:百万円}

売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
連 結 17,590 422 370 148
単 体 15,807 484 441 229

(*ご参考)
2003年度上期におけるコベルコ建機(株)のクレーン事業の売上高は、連結ベースで約112億円、単体ベースでは約112億円でした。

 連結の売上高は、国内向けが81億円、海外向けが95億円となり、全体としては176億円となりました。財務面では、外部負債の圧縮に取り組み、更なる財務の健全化が図れました。

 

【2004年度上期の事業別状況】

 

■海外市場(中国事業を除く)

 

 需要拡大傾向が続く海外市場においては、将来におけるグローバル展開に向け、(1)欧米における販売エリア・販売チャンネル拡大による体質強化(2)米国マニトワック社向けOEM機の安定供給、(3)現地事務所設置による積極的な市場開拓に取り組みました。

 

 欧州地域においては、今春ドイツ・ミュンヘンで開催された世界最大級の建機見本市「BAUMA」への出展を契機とした積極的な受注活動や、中・南欧等への販売エリア拡大が奏功し、大幅に新車の販売台数を伸ばすことができました。
また、イラク復興需要によるプロジェクト案件及び石油特需が期待できる中東、中古車需要が堅調な東南アジアにおいて、販売・サービス体制の強化と将来の新車需要拡大に備えて現地事務所を開設し、受注体制を整えました。

 

 米州市場においては、当社独自の流通に加えて、新たに米国マニトワック社向けにクローラクレーンのOEM供給を4月より開始し、販売台数を大きく伸ばしました。また、同社への安定した販売台数確保により、弊社も生産性向上や開発効率化など提携効果の最大化にも取り組みました。

 

■中国市場

 

 政府の金融引締め政策による中国市場の急激な変化はあるものの、電力関係の旺盛なインフラ整備投資によりクレーン需要は堅調に推移し、当社としても大幅な販売台数増を果たしました。その中で、将来への更なる事業基盤強化を目指して、下記の諸施策を実践しました。
 

  • 販売・サービス体制の強化を目的に上海事務所を8月に設立し、営業を開始
  • 電力関連のみでなく、レンタル化の流れに対応し、現地レンタル会社への販売促進
  • ユーザーニーズ把握の為の定期的なサーベイの実施
  • 更なるサービス体制の強化を目指して、サービス拠点の拡充

 

■国内市場

 

 クローラークレーン新車市場においては、5期ぶりに総需が100台を上回り、前年同期比12%増と好調に推移しました。この新車需要の拡大をとらえて、着実に販売台数を伸ばしました。
 ラフテレーンクレーン市場においても、着実に需要は回復しており、前年同期比13%増と引き続き好調に推移しました。その中で当社は、ホイールクレーンビジネスの強化に向けて、05年1月から日本市場への導入を計画しているドイツ・グローブ社製のオールテレーンクレーンについても、OEM調達による受け入れ準備を着実に進めました。

 

 生産面においても、国内および輸出機の旺盛な需要や受注拡大への対応を目指して、ライン統合の実施により生産効率を高め、積極的な増産対応に取り組みました。

 

 ストックビジネスについては、ユーザー層の拡大に向けた部品・サービスの体制整備に取り組み、収益力の向上が図れました。

 

 また、鋼材を中心とした購入資材費高騰の影響に対し、当社は国内・海外で販売価格の是正にも取り組み、収益改善を進めております。

 

【今後の重点課題と2004年度の見通し】

 

 下期も世界的なクレーン需要は好調に推移すると予想されますが、鋼材を中心とする購入資材費の高騰による影響など、収益圧迫要因の更なる深刻化が懸念されます。
 このような厳しい事業環境の中、04年度通期の業績見通しについては、下記の重点課題に取り組むことで、更なる収益確保を計画し、97年度以降7年ぶりの年度黒字を見込んでおります。

 

<重点取り組み課題>

  • 国内外におけるクローラクレーンの更なる拡販、積極的なグローバル展開の推進
  • グローバルモデルの開発推進とオールテレーンクレーンの日本市場への導入
  • 中国における事業基盤の更なる確立
  • 米国マニトワック社との協力体制の継続による収益拡大
  • ストックビジネス強化に向けたサービス・流通体制の強化
  • コストダウン活動の推進、資材費高騰を背景とした国内外での販売価格是正

 

<2004年度通期の見通し>
{単位:百万円}

売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
連 結 33,500 1,000 900 500
単 体 31,500 900 800 400

(ご参考)
*2003年度通期におけるコベルコ建機㈱のクレーン事業の売上高は、連結ベースで約248億円、単体ベースでは約220億円でした。
*2004年度下期における為替レート前提:1米ドル=107.5円、1ユーロ=130円

 

以上

 

○決算発表関連資料はこちら
◇決算短信(連結・単体)へ

 

■会社概要

社   名 コベルコクレーン株式会社
英 社 名 KOBELCO CRANES CO.,LTD.
創   立 2004年4月1日
本社所在地 東京本社:東京都品川区東五反田2-17-1
TEL 03-5789-2130(代表)
資 本 金 73.8億円 (株)神戸製鋼所100%
代表取締役 石田 孝(いしだ たかし)
事業内容 建設機械の開発、生産、販売並びにサービス
ホームページ http://www.kobelco-cranes.com/

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