新着情報

コベルコクレーン株式会社の新着情報一覧 > 25トンづりシティコンシャスクレーン『パンサーX 250』の開発・販売に...

コベルコクレーン株式会社のニュースリリース

2008年05月09日
コベルコクレーン株式会社

 

25トンづりシティコンシャスクレーン『パンサーX 250』の開発・販売について

 

〜コンパクト化・軽量化とクレーン能力維持を両立した新コンセプトのホイールクレーン〜

 

 コベルコクレーン株式会社(本社:東京都品川区 社長:丹野 宜弘)は、最大つり上げ能力25トンのシティコンシャスクレーン※1『パンサーX 250(パンサーエックス 250)』を開発し、6月1日より国内向けに新発売いたします。

 

 今回開発した『パンサーX 250(パンサーエックス 250)』は、当社従来機25トンづり「パンサー 250」のフルモデルチェンジ機種となります。
 今回当社は、クレーン能力を維持しながら車体をコンパクト化・軽量化するために、国内のラフテレーンクレーンとしては初めてエンジンを上部本体に搭載するとともに、ブーム先端が下がったスラントブームの採用によりマシン全長を大幅に短縮することに成功しました。さらに、すぐれた発進加速性とスムーズな変速動作が特長のHST(静油圧変速機)の採用により、大幅な走行性能の向上を実現しております。
 
また、排ガス3次規制(平成18年度規制)適合エンジンの搭載はもちろんのこと、本年4月1日に販売を開始したクレーン遠隔稼働管理システム『KCROSS』を標準搭載するなど、環境や安全への取り組みにも今まで以上に配慮しております。
 
当社は、ホイールクレーンの更なるラインナップ強化と、カスタマーサポートの一層の充実に努め、ブランド力の強化を図るとともに、移動式クレーンのフルライナーとして、これまで以上に多様化する国内の顧客ニーズに幅広く応えて参ります。

 

販売価格および販売目標台数は以下の通りです。

商品名 パンサーX 250
最大つり上げ能力 25トン x 3.5m
販売価格 4,500万円
販売目標台数 300台/年
販売開始時期 2008年6月1日

 

25トンづりシティコンシャスクレーン『パンサーX 250』

 

 現在のホイールクレーンを取り巻く環境とニーズは、大きく変化しております。コンプライアンスの遵守はもちろんのこと、よりスムーズに、かつ安全に現場間を移動したいというニーズが高まっている一方で、一台あたりの稼働率向上のため、作業効率もこれまで以上に上げていく必要があります。
 『パンサーX 250』においては、好評の「パンサー250」のコンセプトは継承しつつ、公道を走行する車両としてのホイールクレーンに求められるコンパクト化・軽量化(従来機比で全長を約20%短縮、軸重を約250kg軽量化)と、つり作業を行う建設機械としてのクレーンに求められる能力の維持という、相反するテーマの両立を実現しました。
 さらに、ネーミングについてもコベルコのシティコンシャスクレーンに受け継がれてきたパンサー(豹)という名に、“次世代の”“未知の可能性”という意味をプラスし、このたび新たに『パンサーX』と変更いたします。

 

※1:シティコンシャスクレーン:「荒れ地で使われるクレーン」という意味の「ラフテレーンクレーン」ではなく、都市で使われるクレーンに相応しい名称として名付けた当社独自の名称。

 

< 『パンサーX 250』の主な特長 >

 

(1) 走行性能の向上

  • 従来機を凌駕する狭所進入性を実現
  •  スラントブーム(1989年神戸製鋼が開発)の採用により、全長8,960mmと従来機より約20%、ブームオーバーハングは約60%短縮。また、ロワにボックスフレームを採用し、剛性を保ちながら車幅2,490mmを実現しました。従来機に比べて130mm幅狭になり、現場の鉄骨の間への進入が有利になりました。
  • 静油圧変速機(HST)による鋭い発進加速性と滑らかな変速動作
  •  従来のラフテレーンクレーンのトランスミッションに比べて動力伝達効率に優れ、鋭い発進加速性と滑らかな変速動作を特徴とする静油圧変速機(HST)を採用。走行性能の向上を実現しました。

 

(2) 安定したクレーン能力

  • 車体を軽量・コンパクト化しながら従来機同等のクレーン能力を維持
  •  エンジンをアッパに搭載し、つり荷とのバランスを保つことで(カウンタウエイト効果)、全体の重量を軽量化しながらも従来機同等のクレーン能力を維持することが可能になりました。また、高強度鋼板の採用や断面形状の工夫によって、ブームを多段化しながら軽量化も達成しました。
  • ボックスフレームの採用による高い剛性
  •  エンジンがキャリア側にないため、ロワフレームはシンプル化し、前後共に閉断面構造で高い剛性も実現しました。
  • クレーン操作方式はリンク+油圧式でクレーン作業の効率アップ
  •  リンク・ロッド式の手応えやリアクションの良さと、油圧パイロット式の軽快な操作性の両方のメリットを取り入れた新クレーン操作方式を採用しました。

 

(3) ニーズに応える環境・安全対応

  • クレーン遠隔稼働管理システム『KCROSS』搭載により、安全作業と維持・管理コスト低減に貢献します。
  • スラントブームの採用で良好な走行時左方視界を実現しました。
  • ブームオーバーハングの短縮により走行時のリスクを低減しました。
  • 第3次排ガス規制適合エンジンを搭載しました。

 

シティコンシャスクレーン『パンサーX 250』の主要諸元

商品名

パンサーX 250

型式名

RK250-7
最大定格総荷重 主ブーム 25トン × 3.5m(7本掛け)
ジブ 4トン(1本掛け)
補助シーブ 4トン(1本掛け)
主ブーム長さ 7.35m〜30.62m
ジブ長さ 5.8m/8.9m/12.0m
フック最大地上揚程
(主フック/ジブフック)
31.5m/43.2m
最大作業半径(ブーム/ジブ) 28.2m/33.6m
巻上ロープ速度(主巻/補巻) 122m / min(4層目)/107m / min(2層目)
ブーム伸長速度 100sec/ 23.27m
ブーム上げ速度 49.6sec/ -8°〜82°
旋回速度 1.9min-1{1.9rpm}
アウトリガ張出幅(H型) 6.3m/5.9m/5.1m/3.8m/2.12m
ワイヤロープ 主巻 IWRC 6 × Fi(29)c/o 難撚性 Φ16mm × 170m
補巻 IWRC 6 × Ws(26)c/o 難撚性 Φ16mm × 92m
最高走行速度 49 km / h
最小回転半径
(2輪操向/4輪操向)
8.5m/4.8m
エンジン 名称 日野J08E-TM
定格出力 209kW/2,100min-1
{284PS/2,100rpm}
最大トルク 998N・m/1,600min-1
{102kgf・m/1,600rpm}
車両総重量 25,995 kg

 

以上

ページトップヘ

 

コベルコ建機株式会社

Copyright (C) 2016 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. All rights reserved.