2008年03月24日
コベルコクレーン株式会社
ITを活用したクレーン遠隔稼働管理システム『KCROSS』の開発・販売について
〜日本初!移動式クレーンに遠隔稼働管理システムを標準搭載!08年4月より販売開始〜
コベルコクレーン株式会社(本社:東京都品川区 社長:丹野 宜弘)は、国内における更なる顧客満足度向上のための一環として、ITを活用したクレーン遠隔稼働管理システム『KCROSS (ケイクロス -KOBELCO Crane Remote Observation Satellite System)』を開発しました。
当社は、クレーンの稼働状況をトータルで遠隔管理できる同システムを、日本国内で販売する全クローラクレーン※に標準搭載して、2008年4月1日より販売・サービスを開始致します。(※TKシリーズを除く)
このクレーン遠隔稼働管理システム『KCROSS(ケイクロス)』は、クローラクレーンに搭載した端末から得られる様々な稼働機情報とGPSを活用した位置情報を、地上波通信網を通じてサーバーに集積し、これらの情報をお客様に提供するシステムです。
ITを活用した建設機械の遠隔稼働管理は、油圧ショベルなどの国内の建機業界では一般的な技術となりつつありますが、移動式クレーンへの標準搭載は、国内メーカでは当社が初めてとなります。
ハードであるマシン本体の品質はもちろんのこと、ソフト面での顧客満足度向上を目指し、徹底したユーザーヒアリングに基づいて当社が開発した『KCROSS』は、移動式クレーンのユーザーであるお客様が抱えている「安全管理、マシンの使われ方、省エネ運転状況などの稼働状況把握」というニーズに対応。
遠隔地からでも稼働機の状態をインターネットや携帯電話のメールなどでいつでも容易に把握することができるだけでなく、お客様が経営効率化のために必要とする機械の稼働状況を、日報、週報、期間帳票などの報告書として自動作成できることが大きな特長となっております。
さらに、サービスマンが情報を共有することによって、稼働機の状態に応じた最適なサービスを提案できるため、効率的に機械メンテナンスを行うことが可能となり、お客様にとって安全性の向上や機械寿命の延長、維持コストの低減が図れます。
当社は、クレーン遠隔稼働管理システム『KCROSS』の導入により、当社商品をご購入いただいたお客様の経営効率化にお役立ていただくとともに、同システムを活用したきめ細かいサービスの提供を通じて、国内における顧客満足度の向上を目指してまいります。また、国内の販売・サービスの流通強化、蓄積データを使用した次世代のクレーン開発など、更なるブランド力の強化を図ってまいります。
当社が開発したクレーン遠隔稼働管理システムの主な特長は以下の通りです。 |
(1)クレーンの安全運用を促す操作履歴・稼働状況管理機能
稼働時間、つり作業回数、最大負荷率など、現場での稼働状況・操作状況を記録・管理することができます。この情報を経営者、管理部門スタッフ、現場スタッフなどお客様の会社全体で把握していただくことによって、クレーンの安全運用を促します。また、任意の期間を指定して稼働状況レポートを自動作成し、帳票として閲覧・ダウンロードすることが可能です。(帳票は特許出願中)
(2)保有機の効率的な稼働をサポートする稼働状況・稼働位置把握機能
お客様は、インターネットや携帯電話のメールで、遠隔地にある機械の稼働状況・稼働位置を衛星地図画像やWEB地図で能動的に把握することが可能になります。これらの情報を整備計画の立案や運転操作指導に役立てることで、保有機の効率的な稼働をサポートします。
また、必要に応じて警報や補給などの情報を、お客様の携帯電話にメールで配信します。
(3)迅速なサービス対応を可能にするメンテナンス履歴管理
稼働状況をコベルコクレーンと共有することにより、定期的なメンテナンス管理が可能になり、不意のトラブル発生リスクを低減させます。また、万が一のトラブル発生時にも、過去のメンテナンス履歴や警報・故障情報発生履歴等を調査することで、これまで以上に迅速な対応が可能となり、休止時間を最小限にすることができます。
(4)予防保全の徹底による資産価値維持
稼働状況をサービスマンが共有することで、計画的メンテナンスが可能になります。クレーン性能検査など、法定検査のスケジュール管理機能や、稼働時間・経年時間による定期交換部品交換時期のお知らせ機能もあり、適正なメンテナンスの実施によりランニングコストの軽減も図ることができます。その結果として、クレーンの資産価値も高く維持することができます。
以上