県内有数の基礎工事専門業者

取材日
20152

クレーンと働く人

沖縄有数の基礎工事専門業者・金城重機株式会社の常務取締役、
クレーンオペレーターのおふたりにお話を伺いました。

金城重機株式会社 常務取締役 友寄幸直さん 友寄幸直さん
金城重機株式会社
常務取締役

県内有数の基礎工事専門業者

鮮やかなブルーグリーンのボディにあしらわれた無数のハイビスカス。沖縄を拠点とする金城重機株式会社のクローラクレーンにこのような意匠が施されるようになったのは、いまから十数年前。沖縄のイメージアップを目的に、現社長の金城 勉さんが発案したのだという。澄み渡った空や海をイメージさせるボディカラーと、沖縄のシンボルであり、現地では「あかばなー」とも呼ばれ親しまれているハイビスカスの組み合わせが、2月という季節にもかかわらず、南国ムードを伝えてくれる。

1968年に土木工事を中心に請け負う会社として創業した金城重機だが、2代目の金城 勉さんが社長に就任してからは基礎工事一本に転換。現在では、沖縄県有数の事業規模を誇る杭基礎工事業者として、橋工事や仮桟橋、マンションや個人住宅などの基礎工事を幅広く手がけている。これまでに、沖縄県立博物館・美術館、とまりん、コザミュージックタウンなど沖縄各地を代表する施設や、2003年に開通したゆいレール(沖縄都市モノレール)、2013年に開港した新石垣空港のターミナル施設、リゾートホテルや大型マンションなど、施工実績は枚挙に暇がない。

金城重機は現在、土木・基礎工事用のベースマシン「BM-G」シリーズをはじめ、コベルコクレーン社製のクローラクレーンを10台ほど保有している。

友寄幸直さん 金城重機株式会社常務取締役

「コベルコさんのクレーンは操作性が緻密ですし、乗りやすく、故障も少ない。エンジンや足回りなどさまざまな面で改良が重ねられていますし、オペレーターからの評判も非常に良いですね」

そう語るのは、金城重機の常務取締役を務める友寄幸直さんだ。18歳の頃に溶接工として仕事をはじめ、約10年間の現場作業を経て工事部長となり、数多くの施工現場を経験。現在の役職についてからは、主に現場の管理などにあたっている。目に見える形での成果が現れにくい基礎工事は、一見地味に思えるかもしれないが、あらゆる建築物をつくる際に必要となる「はじめの一歩」であり、また、その後の施工を安全に行う上で、非常に大きな役割を果たすものだ。

「基礎工事の段階では、そこにどんな建物ができるのかということが直接的にはわからないんですね。だから、施工後にその現場を通り、立派な建物が建っているのを見ると、この仕事をして良かったなという気持ちになるんです」