2003年、状況は大きく動いた。会社はホイールクレーンに再度、力を入れる方針へ転換したのだ。ついに本腰を入れて開発に邁進できると開発陣は色めき立った。ただし経営陣からは一つの条件が出された、それは、国内市場だけでなく、欧州市場にも展開できる製品にすることだ。まず需要の最も大きい25t/30tにターゲットを絞り、開発プロジェクトはようやく滑り出した。
従来機よりもコンパクト・軽量かつ、従来機と同等のクレーン能力を持つRTC。つまり従来の25t機では進入できなかった狭小地にも入ることができ、高いつり上げ能力で作業ができることを基本コンセプトにした。さらに重要なのは、基本通行条件B条件で走行できる製品をめざしたことである。従来、22~25tクラスのRTCの基本通行条件はC条件だったが、B条件ならば、誘導車などが不要になり、格段に利便性が高まるからだ。
安全・環境性能にも配慮し、走行時の安全性、オペレータからの視認性や座席の居住性、排出ガス規制への適合なども設計に反映させることになった。



