使用される現場こそ、厳しいまなざしで。エコに必要なのは、リアリティだと考えます。
クレーンを取り巻く規制。特にエンジンの排出ガスの中に含まれる窒素化合物(NOx)、粒子状物質(PM)の量は排出ガス規制によって厳格に定められており、基準に適合した環境負荷の低いクレーンでなければ販売することはできません。コベルコクレーンでは、最新技術を取り入れることにより、これらの規制をクリアしています。
●窒素化合物(NOx)とは?
燃料が高温で燃焼するときに発生する窒素酸化物の総称。光化学スモッグや酸性雨などを引き起こす大気汚染原因物質とされています。
●粒子状物質(PM)とは?
排出ガスに含まれる微粒子成分を指し、濃度が濃い場合は黒煙として見られます。その成分には、発ガン性が指摘されるものや呼吸器疾患の原因物質が含まれるとされています。
地球資源の保護という観点からも、故障部品をできる限り再利用することができる再生部品取り組みは、近年ますます注目されてきています。再生技術によって新品同様の性能を回復させたコベルコの再生部品は、DaCapo(音楽用語で初めに戻って繰り返す)の頭文字をとり、『DCユニット』と名付け、その活用を推進しています。
相反する低騒音化とヒートバランス性能の両立。騒音に対する対策は、特に機械完成後には困難であるため、事前シミュレーション解析やベンチ試験による事前評価の充実により高度な低騒音技術を実現しています。
①エンジンガードから音を出さない
騒音発生のもととなる音源対策(リングシュラウド等)から、吸音性を向上させる部材の選定、さらには開口部(吸排気口)最適化による開口面積の最小化といった様々なアプローチにより、低騒音化を実現しています。
②キャブ内に音を入れない
作業環境の快適性向上とともに、的確な作業へのサポートにも重要な施策であると考えます。