コベルコ建機株式会社
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地域の実情を踏まえ、多様なモデルを提供

増えるモデルに対応、開発コストは圧縮

 計画当初、開発予定の機種は20モデルだった。しかし地域ごとに異なる仕様にきめ細かく対応することを目指して設計をした結果、最終的には30モデルに増加する。商品企画部の柳堂隆介は次のように語る。
 「国内外の販売戦略を作成する中で、海外の非規制地域に投入するモデルが現地の実情に合っていないと感じました。これらの地域には欧州仕様のモデルを販売する予定でしたが、もっと地域に合った、自由度の高い専用モデルの方が望ましい。それを設計チームに無理を言って作ってもらったのです」

3DCADなどの導入で、開発の期間とコストを圧縮

 しかしモデルが増えれば当然、開発コストになって跳ね返る。それは最終的には販売価格にも影響する。そこでGシリーズでは、全モデルを約3年半あまりで開発するという開発期間の短縮化をはかり、開発コストの圧縮を目指した。
 そのために導入したのが3DCADシステムである。これにより、設計段階の完成度が向上。さらに、CS、品質保障、製造などのメンバーも、初期から完成品をイメージできたため、不具合の危険性のある部分を早い段階で洗い出して修正することが可能になった。  また、かねてからコベルコで注力してきたのが、各コンポーネントの共通化(モジュール化)。それが、今回の開発期間短縮化に大きく貢献した。

 

 

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Ryusuke Yanagidou

3DCAD